詳細
製品概要
本製品は、SUS316ステンレスを使用した丸角複合多段フレームです。八角形の角型フレームと中央の円筒パイプ構造を3段に重ねた特殊形状で、1,200×1,200×1,350mmの大型サイズを10工程以上の加工を組み合わせて製作しました。パイプ形状と角型形状が一体となった複合構造は、通常の板金加工では対応が難しく、社内で専用治具を製作して丸と角の合わせ精度を確保しています。
八角形×円筒の複合構造を実現する多工程加工
本フレームは、外周の八角形フレーム部と中央の円筒部がそれぞれ異なる加工工程を要する複合構造です。八角形フレーム部はレーザー切断とプレスブレーキによる曲げ加工で形成し、円筒部は三本ロールによるR曲げとパイプレーザーによる精密な切断で製作しています。さらに、接合部にはTIG溶接とYAGレーザー溶接を使い分け、部位ごとに最適な溶接方法を選定しています。アングルレーザーによるL字部材の加工やスタッドウエルダーによるボルト溶植も含め、合計10工程以上の加工を社内一貫で行いました。
社内治具による丸角合わせの精度管理
丸パイプ構造と角型フレーム構造を高精度に合わせることは、板金加工における大きな課題のひとつです。曲面と平面では熱膨張や溶接時の歪みの出方が異なるため、単純に組み合わせるだけでは寸法精度を維持できません。ODKでは、本製品専用の溶接治具を社内で設計・製作し、丸と角の接合部の位置決めと歪み抑制を同時に実現しています。治具を使用することで、3段すべてのフレームが均一な寸法精度で仕上がっています。
SUS316の耐食性を活かした溶接品質
素材にはSUS304よりも耐食性に優れるSUS316を採用しています。SUS316はモリブデンを含有することで塩化物環境や薬品に対する耐性が高く、食品・化学・医療分野の装置に多く使用される素材です。溶接部の耐食性を損なわないよう、TIG溶接では入熱量を厳密に管理し、溶接後の酸化スケール除去も丁寧に行っています。YAGレーザー溶接は熱影響部が小さいため、薄板部や精密な接合箇所に適用しています。
パイプ・角型の複合製作はODKへ
ODKはパイプ形状と角型形状の複合製作を得意としています。ステンレスだけでなく、アルミや鉄にも対応可能です。丸と角を組み合わせた特殊形状のフレームや架台など、加工の難しい複合構造体の製作は、お気軽にご相談ください。社内で治具を設計・製作できる体制があるため、試作品や小ロット品にも柔軟に対応いたします。