詳細
製品概要
本製品は、医療現場で機器や物品の搬送・設置に用いる医療機器台車です。サイズは700×500×1,000mm、素材は鉄パイプと鉄板金の組み合わせで、表面にメラミン焼付塗装を施した複数段棚タイプの台車として量産製作しました。フレームは丸パイプと角パイプを使い分け、棚板・ベースには板金加工品を採用。板金加工と溶接の一貫対応を活かし、剛性と運搬性、医療現場にふさわしい清潔感を1台に集約しています。

鉄パイプ+板金複合構造で実現する剛性と運搬性
医療機器台車は、設置するだけのスタンドと異なり日常的に押し引きされるため、フレームの剛性と接合部の信頼性が品質の要となります。本事例ではフレームに鉄製の丸パイプ・角パイプを採用し、棚板とベースプレートには板金加工品を組み合わせる「複合構造」で設計しました。パイプの軽量・高剛性という特性と、板金の面剛性・寸法精度を一体化させることで、700×500×1,000mmのサイズでも安定した走行性を確保しています。
同様の構造はアルミ素材でも製作実績があり、医療機器用アルミスタンドや大型アルミパイプフレームでは軽量化を重視した設計を採用しています。鉄素材の本事例は、コストと剛性を重視されるケースでの選択肢としてご提案可能です。
パイプベンダー+パイプレーザーによる丸パイプ・角パイプ加工
当社はパイプベンダーとパイプレーザーを自社で保有しているため、丸パイプのR曲げ・角パイプの突き合わせ加工・端部開先・穴あけまでを社内で完結できます。外注に出すと曲げ Rのばらつきや納期遅延が発生しやすい工程ですが、内製化により1個試作から量産まで安定した品質を維持しています。本台車のフレームは丸パイプを主軸とし、補強や取付部に角パイプを部分的に採用するなど、用途に応じた使い分けを設計段階から提案しています。板金設計から相談できる体制により、強度シミュレーションと加工性の両立した形状をご提案します。
レーザー切断・プレスブレーキ曲げで仕上げる板金棚板
棚板・ベースプレートはレーザー加工機による板金切断とプレスブレーキ曲げで成形しています。レーザー切断による開口部・取付穴のバリ抑制、プレスブレーキによる端面の立ち上げ加工で、医療機器の落下防止と清掃性を両立。板金単体の架台にも対応しており、アルミ筺体製作事例のように板金部品のみで構成する場合も社内一貫で製作可能です。
異種部品を強度と外観で接合するTIG溶接
パイプフレームと板金棚板の接合にはTIG溶接を用い、強度と外観を両立させています。TIG溶接は溶接ビードが整いやすく、医療現場に持ち込まれる製品の意匠面を損なわない仕上がりが特長です。当社では多段フレームや異種形状の複合溶接事例として、SUS316丸角複合多段フレームやアルミ球型治具のパイプ曲げ・溶接組立を製作した実績があります。

社内一貫生産でコストと納期を最適化
当社は1976年創業、1989年に板金事業部を立ち上げて以来、30年以上にわたり板金加工・パイプ加工・溶接を一貫対応してきました。本台車のように「パイプ+板金+溶接+塗装」の複数工程が必要な製品でも、設計打ち合わせから最終仕上げまで自社内で完結できる体制を整えています。多品種少量・試作への対応も得意としており、1個からの試作・改良サイクル短縮にも貢献。仕上げのメラミン焼付塗装は、医療・サービス施設で求められる耐薬品性と清潔感を備えた均一塗膜を実現し、粉体塗装・アルマイト・メッキなど他の表面処理にも対応可能です。
関連する製作事例・対応業界
当社では医療機器・商業施設・サービス業向けの架台・筺体・治具を多数製作しています。本事例と関連する製作実績は以下のとおりです。
よくあるご質問
鉄製とアルミ製、医療機器台車にはどちらが向いていますか?
棚板の段数やサイズはカスタマイズできますか?
1台からの試作対応や少量生産はできますか?
メラミン焼付塗装以外の表面処理は選べますか?
医療機器台車のご相談はオーディーケーへ
医療機器台車・カート・架台のように、パイプ加工と板金加工・溶接・塗装を組み合わせた製品は、当社の社内一貫生産体制をもっとも活かせる領域です。1個試作から量産まで、設計段階からのご相談を歓迎いたします。詳しい仕様やお見積もりについては、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。