詳細
製品概要
本製品は、リクライニング機構を備えた医療機器の架台となる医療機器パイプフレームです。サイズは900×1200×800mm、素材はSPCC(冷間圧延鋼板)を採用し、角パイプによる骨組みと板金加工品・機械加工部品を組み合わせて構成しています。フレームの組立はTIG溶接で行い、仕上げに焼付塗装を施した一体品として量産製作しました。利用者が上に乗りリクライニング動作を繰り返すため、当社では設計段階から強度・剛性を最優先に検討し、板金加工と溶接の一貫対応で精度と納期を両立しています。

SPCC角パイプ+板金複合構造で実現するリクライニング強度
リクライニング機構を載せる架台は、人体の体重と動的荷重が繰り返し作用するため、フレーム単体ではなく接合部・板金パネルを含めた全体設計で剛性を確保する必要があります。本事例では強度と加工性のバランスに優れたSPCCを採用し、角パイプを主構造材として骨組みを構築。さらに板金加工によるベースプレート・側板を組み合わせる「複合構造」で、ねじれや曲げに強い架台に仕上げています。
同様の複合構造はアルミやSUSでも実績があり、医療機器用アルミスタンドでは軽量化を優先した設計、SUS316丸角複合多段フレームでは多段構造のねじれ対策を行うなど、用途に応じた素材・形状選定をご提案できます。SPCCを採用した本事例は、医療機器架台に求められる剛性とコストのバランスを重視されるケースに適した構成です。
角パイプ・丸パイプの曲げ加工と切断
当社はパイプベンダー・パイプレーザーを自社で保有しており、角パイプの突き合わせ加工・端部開先・取付穴あけ、丸パイプのR曲げまでを社内で完結できます。外注に出すと曲げRや切断面のばらつきが発生しやすい工程ですが、内製化により1個試作から量産まで安定した品質を維持しています。本架台では角パイプを主軸としつつ、補強部材として丸パイプを部分採用するなど、用途に応じた使い分けを設計段階から提案しています。板金設計から相談できる体制により、強度シミュレーションと加工性を両立した形状をご提案します。
レーザー切断・プレスブレーキで仕上げる板金部品
ベースプレートや側板など板金パーツは、レーザー加工機による精密切断とプレスブレーキ曲げで成形しています。レーザー切断による取付穴・開口部のバリ抑制、プレスブレーキによる端面立ち上げで、機構部品の取付精度と医療現場で求められる清掃性を両立。板金単体の架台にも対応しており、大型サイネージ筐体事例のように板金部品のみで構成する場合も社内一貫で製作可能です。
機械加工による取付穴・面精度の作り込み
リクライニング機構や駆動部品を取り付けるブラケット類は、機械加工による穴位置精度・面精度が品質を左右します。当社では旋盤やフライス盤を用いた機械加工にも対応し、組立後に追加工が必要な箇所は治具を用いた位置決めで再現性を確保。SPCC板金とパイプ、機械加工部品を一つの図面で取りまとめて生産することで、部品間の寸法ズレや組付け時の調整工数を抑えています。
異種部品を高精度に接合するTIG溶接
角パイプ・板金部品・機械加工部品の接合にはTIG溶接を用い、強度と外観を両立させています。TIG溶接は溶接ビードが整いやすく、入熱コントロールがしやすいため、SPCCの薄板〜厚板の組み合わせや、ブラケット周辺の精密溶接にも適した工法です。当社では多段フレームや異種形状の複合溶接事例として、SUS304ステンレスフレームのような複合構造もTIG溶接で組み立てています。

社内一貫生産で強度・コスト・納期を最適化
当社は1976年創業、1989年に板金事業部を立ち上げて以来、東京都青梅市の本社工場・第2工場の2拠点で板金加工・パイプ加工・機械加工・TIG溶接・塗装まで社内一貫体制で対応しています。医療機器パイプフレームのように複数工程と高い強度要件が重なる製品は、工程を分散すると品質責任の所在が曖昧になりがちですが、当社では設計段階から一気通貫で管理することで、強度・コスト・納期を同時に最適化できます。
表面処理は焼付塗装を基本としつつ、用途に応じてアルミの板金加工・溶接素材変更や粉体塗装・メッキへの切り替えにも対応。試作1台からのご依頼も多く、多品種少量・試作への対応でご相談ください。所有設備の詳細は設備一覧をご参照ください。
関連する製作事例・対応業界
医療機器分野では、これまでに以下のような製作実績があります。
医療機器のほか、サイネージ筐体・受付精算機・分析装置架台など、強度と意匠の両立が求められる業界で多数の実績があります。
よくあるご質問
医療機器パイプフレームで採用される素材は何が多いですか?
リクライニング動作時の繰り返し荷重に対する強度はどう確保していますか?
試作1台からでも対応してもらえますか?
塗装色や仕上げの指定はできますか?
医療機器パイプフレームのご相談はオーディーケーへ
医療機器パイプフレームをはじめ、SPCC・SUS・アルミの角パイプ+板金+機械加工+TIG溶接+塗装を一貫対応します。リクライニング架台のような強度重視の構造物、試作1台から量産まで幅広く対応可能です。図面の有無を問わずご相談を承っておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。