詳細
製品概要
本製品は、配管・装置内ダクト・冶具などで使用される丸角パイプ変換アダプターです。サイズは100×100×120mm、素材はSUS304を採用し、上部はΦ50mmの丸パイプ、下部は□100mmの角形状という異径接続を1個の一体成形品として製作しました。展開設計→レーザー切断→プレスブレーキ曲げ→TIG溶接という工程を組み合わせ、機械加工や鋳造では難しい異径変換形状を、熟練技能による精密手作業で仕上げています。当社では板金加工と溶接の一貫対応により、複雑な形状の試作1個から量産までフレキシブルに対応可能です。

機械加工では難しい異径変換を熟練の手作業で実現
丸→角の異径変換アダプターは、機械加工では切削・引き抜きとも難しく、鋳造で対応すると小ロット時の単価が大きく上がる形状です。本事例ではSUS304板金からの精密展開設計と、プレスブレーキでの角錐形状成形、TIG溶接による丸パイプとの接合という工程を組み合わせ、機械では再現できない複雑な異径変換を1個から量産まで安定して作れる体制を構築しています。
複雑形状のSUSパイプ接合事例として、SUS316丸角複合多段フレームやSUS304ステンレスフレームもご参照ください。板金設計から相談できる体制で、機能と加工性を両立した形状をご提案します。
展開設計とレーザー切断による展開精度
丸→角の遷移形状を1枚板から成形するには、3D展開を正確に算出することが品質の出発点になります。当社では3D CAD上で角錐展開と丸パイプ接合面のRを精密に算出し、レーザー加工機で展開ブランクを切り出します。展開寸法の誤差は0.1mm単位で組立精度に響くため、初回試作の段階で実測フィードバックを行い、量産展開図に反映する工程管理を徹底しています。
プレスブレーキで成形する角錐遷移形状
角錐遷移部はプレスブレーキで複数回に分けて曲げ加工します。SUS304は加工硬化が大きく、複数回曲げると寸法ズレが累積しやすい素材ですが、当社では曲げ順序と金型を組み合わせて寸法管理し、量産時も再現性のある角錐形状を成形可能です。曲げRや辺の長さが少しでもズレると丸パイプとの突き合わせ精度に影響するため、職人の経験と設備管理の両輪で品質を維持しています。
丸パイプとの突き合わせをTIG溶接で密閉接合
角錐部の上端と丸パイプΦ50の突き合わせ部はTIG溶接で密閉接合しています。SUS薄板と丸パイプという異形状の接合は、入熱バランスを誤ると焼け・歪み・ピンホールが発生しやすい難所ですが、当社では熟練のTIG溶接技能者が手動で連続溶接を行い、密閉性と外観品質を両立しています。配管用途では内部の流体漏れに直結するため、必要に応じてリークテストも対応可能です。アルミ球型治具のように、立体的なパイプ接合の実績も豊富です。

社内一貫生産で小ロット・短納期に対応
当社は1976年創業、1989年に板金事業部を立ち上げて以来、東京都青梅市の本社工場・第2工場の2拠点で板金加工・パイプ加工・TIG溶接・仕上げまで社内一貫体制で対応しています。本事例のような小型・複雑形状のアダプター製品は、工程を分散すると小ロット時の納期・コストが膨らみがちですが、当社では設計から仕上げまで一拠点で完結するため、試作1個から短納期で対応可能です。
配管系の異径接続・装置内ダクト変換・冶具部品など、機械加工では難しい形状でもまずはご相談ください。多品種少量・試作への対応やアルミの板金加工・溶接もご提案可能です。所有設備の詳細は設備一覧をご参照ください。
関連する製作事例・対応業界
SUS・複雑形状の板金溶接分野では、これまでに以下のような製作実績があります。
- SUS316丸角複合多段フレーム|八角形×円筒の特殊構造を多工程溶接で一貫製作
- SUS304ステンレスフレーム|八角形×円筒の複合構造を一貫製作
- アルミ球型治具|パイプ曲げ・レーザー加工・旋盤加工・溶接組立まで一貫対応
配管設備・装置メーカー・分析機器・食品機械・医療機器など、異径接続や精密パイプ接合が必要な業界で多数の実績があります。
よくあるご質問
1個からの試作にも対応できますか?
図面がない状態でも相談できますか?
SUS以外の素材でも対応可能ですか?
配管用途のリークテストや表面処理は対応していますか?
丸角パイプ変換アダプターのご相談はオーディーケーへ
丸角パイプ変換アダプターをはじめ、SUS・アルミ・鉄の異径パイプ接続・展開設計・プレスブレーキ・TIG溶接まで一貫対応します。機械加工や鋳造では難しい小ロットの特殊形状部品を、熟練の手作業で1個から量産まで製作可能です。図面の有無を問わずご相談を承っておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。