詳細
製品概要
オーバルブランチダクト(SUS304・500×300×300mm)の製作事例です。レーザー切断による展開板取りから、プレスブレーキ・三本ロールによる曲面成形、TIG溶接・YAGレーザー溶接、バフ研磨まで社内一貫で製作しました。楕円(オーバル)断面の本体に丸い分岐管を組み合わせた特殊形状で、複数の成形・溶接技術を組み合わせて仕上げています。当社はこうした曲面と分岐を伴う難しい形状のステンレス加工を得意としています。

当社は1989年の板金事業部設立以来、30年以上にわたりステンレスやアルミの板金加工・溶接に取り組んできました。板金設計から相談できる体制を整えており、図面やサンプルをもとに、狙いどおりの形状を再現するダクト・配管部品を製作します。
オーバル断面と分岐を組み合わせた特殊形状を再現
本事例は、楕円(オーバル)断面の本体から丸パイプの枝管が分岐する、いわゆるブランチ(分岐)ダクトです。断面が円形ではなく楕円で、さらに径や向きの異なる管が接続されるため、展開形状の計算と曲面成形の両方に高い精度が求められます。ダクトや排気・集塵の配管では、断面形状が流路の抵抗に影響するため、狙いどおりの曲面を再現できるかどうかが品質を左右します。
当社では展開板取りの段階から曲面の伸びを考慮して設計し、成形と溶接を作り分けることで、複雑な形状を再現します。多品種少量・試作への対応も得意としており、1点ものの特殊形状にも対応します。
レーザー切断による曲面展開の板取り
本体や枝管、フランジの部品はレーザー切断で切り出します。曲面をもつ製品では、平板に展開したときの形状(展開図)が複雑になりますが、レーザー切断なら曲線の輪郭や穴を高精度に加工でき、成形後の合わせ精度が向上します。オーバル形状は円筒に比べて展開計算が難しいため、正確な板取りが仕上がりの土台となります。
プレスブレーキと三本ロールによるオーバル成形
楕円断面の成形には、プレスブレーキによる曲げと三本ロールによる曲面成形を組み合わせます。三本ロールは3本のローラーの間に板材を通して徐々に曲率を与える設備で、円筒だけでなく、曲率の変化する楕円面の成形にも活用します。当社では曲率の異なる部分を工程で作り分け、なめらかにつながるオーバル曲面に仕上げます。
TIG溶接・YAGレーザー溶接とバフ研磨
本体の合わせ目や枝管の接合には、部位に応じてTIG溶接とYAGレーザー溶接を使い分けます。YAGレーザー溶接は、レーザーで局所的に加熱するため入熱が小さく、薄板や外観を重視する部位でひずみや焼けを抑えられるのが特長です。強度や気密が必要な部位はTIG溶接で確実に接合し、外観面はレーザー溶接で美しく仕上げるなど、要求に応じて最適な溶接方法を選定します。仕上げにはバフ研磨を施し、溶接跡を目立たなくして美しい外観に整えます。
アルミなど他材種の溶接や、難易度の高い接合にも社内一貫で対応しています。アルミの板金加工・溶接もあわせてご相談ください。

特殊形状のダクト・配管部品を社内一貫で製作
当社はレーザー切断・プレスブレーキ・三本ロール・TIG溶接・YAGレーザー溶接・研磨までの工程を社内に備えています。板金加工と溶接の一貫対応により、複数の成形・溶接技術を一社で組み合わせられるからこそ、分岐や曲面を伴う特殊形状を短納期でまとめて製作できます。ダクトや配管部品は形状や接続仕様が一品ごとに異なるため、設計から仕上げまでを一社で担えることが大きな利点となります。
関連する製作事例
パイプ・特殊形状に関する製作事例をご紹介します。
- 丸角パイプ変換アダプター|SUS304をTIG溶接で熟練製作
- 丸パイプディスプレイ|リング曲げとTIG溶接で円筒構造を一貫製作
- SUS316丸角複合多段フレーム|八角形×円筒の特殊構造を多工程溶接で一貫製作
よくあるご質問
オーバルや分岐など、円筒以外の特殊形状も作れますか?
TIG溶接とYAGレーザー溶接はどう使い分けますか?
ダクトの内側の溶接跡もきれいにできますか?
1点ものの試作でも依頼できますか?
特殊形状ステンレスダクトのご相談はオーディーケーへ
オーバル・分岐・曲面などの特殊形状ステンレスダクト・配管部品は、レーザー切断から成形・溶接・研磨まで社内一貫で対応できる当社にお任せください。TIG溶接とYAGレーザー溶接を使い分け、外観と品質を両立します。お問い合わせはこちらからお気軽にご相談ください。